2018年6月8日金曜日

【作品紹介】 『インク瓶の向こう側』



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■タイトル: 『インク瓶の向こう側』
■作品サイズ: 28.8×19.7cm (額の窓部分)
■画材: アクリルガッシュ、顔料黒インク
■紙: ウォーターフォード水彩紙
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【緑の世界展】で展示した作品です。

インク瓶を光の当たる場所に置きますと、
影の中にインクの色が映えることがあります。
それを、より具体的に森の形にしてみました。

これまで他の2作品で、
「インクで描かれた」緑の世界と、
「インクの中の」緑の世界を表現してきて、
この作品では、また違った形で、
「インクを通しての緑の世界」を描けたと思います。

セキセイインコは、昨年の【鳥どり展】以来、
鳥が更に好きになって、今回も描いてみたくなりました。
レモンイエローが入ることで、
明るいアクセントになってよかったなと思います。


展示には、万年筆好きの友人たちも来てくれまして、
「この万年筆が欲しい!」なんて、お二方が言ってくれました。
クリップの絵柄を、マメ科でありそうな葉の模様にしましたが、
あとはよくある形ですから、似た万年筆が実在するとよいですね!

2018年6月7日木曜日

【作品紹介】 『緑の世界』



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■タイトル: 『緑の世界』
■作品サイズ: 16.0×23.0cm (額の窓部分)
■画材: アクリルガッシュ、顔料黒インク
■紙: ストラスモア<インペリアル>水彩紙
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【緑の世界展】で展示した作品です。

最初に展示テーマをお伺いした時に、ふと浮かんだのが、
万年筆のペン先から滴るインクの中に森が見える光景でした。

インクって実際に使っていて、
友達への手紙の文字にもなれば、可愛らしいイラストにもなったりして、
変幻自在の世界を秘めていると思っています。
そんなインクの魅力を表現できたらと思いました。

全体の塗り方は、どうするかかなり迷いましたが、
元々、デューラーやレンブラントの銅版画が好きで、
「それならもっと真っ黒にしてもよいかもね!」とご意見いただいたことがあって、
行けるところまで線を重ねて、それから色を載せてみました。
やはり好きな作業みたいで、これだけ線を重ねても、全然苦じゃなかったです!

ちなみに、水彩紙はストラスモア<インペリアル>水彩紙、
コットン100%の真っ白な紙です。
アクリルガッシュを薄く塗り重ねて、古びた紙の感じを出しています。
滴の光っている部分の白色が、元の水彩紙の色です。

2018年6月6日水曜日

【作品紹介】 『ちいさなみどり』



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■タイトル: 『ちいさなみどり』
■作品サイズ: 22.2×30.9cm (額の窓部分)
■画材: アクリルガッシュ
■紙: ストラスモア<インペリアル>水彩紙
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先日の【緑の世界展】で展示した作品です。

DMのために描き下ろしたもので、
原画では一回り大きく、余白もゆったりと描いています。
DMでは、葉っぱの部分がよりメインになるように、
周囲を少しカットしてありました。

今回の展示では、「緑色のインクを通しての、緑の世界」を、
個人的なテーマにしてみました。

万年筆で描かれた、植物や生き物の小さな世界であり、
その万年筆も、首軸の部分が描きかけのようになっていて、
これもまた描かれたものだという、二重構造が気に入っています。


カエルの他にもう1匹居る、小さな生き物は、
オオムラサキの幼虫をモデルにしています。
アゲハチョウなど、可愛いと思うイモムシも多いのですが、
DMとなりますと、色々な方にお送りするもの。
中には苦手な方もいらっしゃるだろうということで、
細長い体は隠して、可愛いお顔の部分だけを覗かせました。


実物はもっともっともっと可愛いので、
もしご存知なければ、是非検索してみてください!